2学期の終業式で、SC(スクールカウンセラー)の授業から考えたことを話しました。
SCは「思春期のこころ模様を探ってみよう」というテーマで、揺れ動く思春期のこころ模様を映画「君の名は」を具体例にあげながら、話してくれました。
私は、思春期をとうに過ぎていますが、自分の中にもう一人の自分がいると感じることがあります。
例えば、友達に対して優しくしている自分がいるのに、友達の失敗を期待している自分もいます。その時、自分はなんてひどい人間なんだと自己嫌悪で落ち込むことがあります。
SCは、「思春期に対立する二人の自分を受け入れられるようになることで、自分を大切にできるようになり、他人も大切にできるようになる。」と言いました。私は、この言葉に救われました。
みなさん、校長先生でも、対立する二人の自分で悩むことがあるのです。みなさんが対立する二人の自分について悩むのは当然です。対立する二人の自分がいることも当然なのです。そして、それは成長していく大切なステップなのです。校長先生も成長しているということかもしれません。対立する二人の自分を受け入れ、自分をさらに好きになっていきましょう。
二学期を振り返ってみてください。体育祭や合唱コンクールなど素晴らしい活躍がみられました。しかし、対立する二人の自分のことで、素直に自分を認められない人はいませんか。もし、そういう人がいたら、私は「二人の自分のいるいないは関係ない。あなたの活躍は、本当に素晴らしかった。」と伝えたいと思います。