本日、初任者の算数の問題練習の授業を参観した。本来、問題練習の授業は、通常の授業に比べて学ぶもの(指導技術等)が少なくなりがちである。しかし、本時は、確かめの問題の後計算ドリルをやるなどの順序だけでなく、教科書に書き込むのかノートに書くのか、○付けはどれとどれをするのか、など、具体的できめ細かく板書されていた。そして、「先生」と声を上げる子に対して、「まず黒板を見て、やることを考えてください。それでも分からなかったら、手を上げてください。」と的確な指示を出していた。
さらに、「みんなは今日の授業をどう受ける?」と問いかけると、子供たちが「静かにやる」「集中する」などと答えていた。教師は「いいこと言うね。では、集中して頑張りましょう。」と子供たちに返していた。
実際の授業は、ほとんど無駄な私語がなく、本当に集中していた。そして、速い子は先に進み、個別に支援が必要な子に個別支援をしている様子が見られた。その結果、目標としていた「確かめ」の問題を全員がクリアーした。
たかが問題練習の授業であったが、学ぶものが多くとても感動した。教師歴30年以上の私は、初任者からこんなに学んでしまい、恥ずかしいとともに、まだまだ勉強しなければという気持ちになった。
それにしても、今後が楽しみな初任者である。