課題の分離

2学期の終業式で、「課題の分離」という話をしました。
 私は、周りの目がとても気になります。特に、周りの人たちは自分をどう見ているのか、どう評価しているのかが気になって仕方ありません。ですから、周りの人から言われたことを気にしたり、腹を立てたり、がっかりしたりすることがあります。
 以前こんなことがありました。私が、数学の授業を担当していた頃、生徒のためによい授業をしようと考え、自分なりに工夫した授業計画を作成しました。いろいろな先生に見ていただいたところ、ある先生から、「ひどいな、それでも教師か。」と言われてしまいました。私は、ひどくがっかりし、具体的な改善点も分からぬまま、授業を公開するまでの期間、どうすればあの先生に教師として認めてもらえるかということばかり考えていました。
 この話、何かおかしくないですか。生徒のための授業が、あの先生に教師として認めてもらえるために変わってしまっています。そう、私は、目的を見失ってしまっていたのです。
 どうしてそうなってしまったのでしょうか。それは、あの先生が言ったことは、自分ではコントロールできないあの先生の課題なのに、私は人に言われたことを気にしすぎて、自分の課題にしてしまったということです。
 皆さんも人に言われたことに振り回されて、心を乱すことはありませんか。そういう時は、自分の課題と人の課題をしっかり分けて考えてみましょう。皆さんの悪口を言う人がいたら、それはその人の人間性に課題があるわけで、皆さんの課題ではないのです。
 自分ではコントロールできない他人の課題で悩むのはやめて、自分の課題をしっかり見つめ、前に向かって進んでいきましょう。

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