はじめの一歩

10月7日の学校集会で、校長が中学校時代駅伝に出た経験をもとに、次のような話をしました。
 校長は、駅伝に出るのがいやで仕方なかった。理由は、長距離は苦しいということと、参加選手の中で自分が一番遅いということである。今日こそは、先生にやめると言おうと毎日思っていたが、言い出せないまま、とうとう駅伝大会の前日になってしまった。出るしかないと考え、最も速い友人に、「長距離はどう走ればいいのか。」と尋ねた。友人の答えは「はじめの一歩が最も大切だよ。」というものだった。校長は「スタートの第一歩目のことか。」と再度尋ねた。友人は、「それだけじゃないよ。スパートしようとか、ペースが落ちてきたからペースを上げようとか思ったときのはじめの一歩だよ。はじめの一歩を踏み出せるか出せないかが分かれ目だよ。」と言った。
 校長は、友人の言う事を思い出しながら、できる限りがんばった。とても遅かった。しかし、苦しくなったとき、がんばれと自分に言い聞かせて、はじめの一歩に力を込めた。
 終わったとき、ものすごくすがすがしさが残った。もし、駅伝に参加していなかったら得られなかったすがすがしさだ。
 このことは、駅伝だけの話ではない。自分をさらによりよく変えようと思うなら、はじめの一歩を踏み出すことが大切なのである。一歩を踏み出すか踏み出さないかが大きな分かれ目なのである。

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